年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

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バンドを託す、託されるってどういうことだろう?

バンドを託す、託されるって、 どういうことでしょうか。

金賞を取り続けること? 今年こそ上の大会へ?

多分もっと本質的なものって、 体制や編成が変わっても 皆が楽しめた 続けてよかった と思えるような場作りを 託されているのでは?

と、思います。^^

もちろん、 楽しむための手段として、 コンクールで賞をとることを 掲げるのも悪くはないと思います。

思った通りの結果になれなかった。 でもそれも良い思い出。 そんな一年間の締めくくりを するのも悪くないですね。

・・・・本人にとっては。

でもね、 来年こそは金賞 来年こそは上の大会へ 頼むぞ!

みたいに託される後輩は 必ずしも、おー! とはなりません。

音楽ってのは抽象概念ですから、 コンクール=音楽

とはならないわけです。

コンクール。 音楽を楽しむ手段の一つとして なら十分ありですが、 コンクールでうまくいかない イコール音楽に向いてないという 逆の解釈になるのはいかがなもの でしょうか。

そもそも、 コンクールに興味が無い子だっています。

合奏が好きで、 聞いてもらえる場としてコンクールがあって、 精進することも好きだけど、 来年、また違う体制で 結果だけ任されるのって もはや、やりたい事との距離が 離れてしまっています。

もちろん 楽しむという言葉を浅く捉えると バンドが崩壊してしまうけど。

皆が楽しめた、 続けてよかったと思える場って どんなところでしょう。

おそらく、 それぞれが成長を感じることが できたところかなと思います。

去年よりうまく、 というのは 銀賞から金賞 ではなくて 去年できなかった やらなかった 不得意だったことが できるようになったりとか みんなで部活を回せるように なったりとか 人数半減しても 別の形で追求できたとか いろいろ、じゃないでしょうか。

現役が こう言ったことに目を向けられるかどうかは、 先輩がこれまでどのように頑張ってきたかに かかっています。

先輩方。 後輩の賞の色を期待や心配するのではなく 皆の成長のために、もっと広い意味での成長のために 話を聞いてあげる立場でいてあげてください。

ほんの一例ですが、例えば、 昨今であれば部活動の時間制限があり、 これまでのように練習できないかもしれません。 先輩方が、これまでの練習から 参考になることがあれば発信してあげる。 などでしょうか。

とはいえ、 現役、後輩の皆さん 相談の仕方は十分に考えましょう。 先輩、 金賞とるにはどうしたら良いですか? どんな練習したら良いですか? なんで〜ちゃんが部長なんですか?

こういう、 自分の考えがなく、ただ意見をもらうだけのような 訪ね方はイマイチです。

自分としてはこう思うのだけど、 どうだろう? と訪ねてください。 そうしないと、 考えるという 自分の成長のためのトレーニングが かけてしまいます。

そして、 こういう会話の仕方は 同期や後輩との間でも使えますから、 いっぱい仲間と話をして、 いっぱい考えて いっぱい経験を積んでください。

その先に、成長があります。

もしかしたら、 コンクールの結果も そこら辺で拾えるかもしれませんよ?

ご参考になれば幸いです。^^