コンクールの金賞、銀賞、銅賞の「数」について
吹奏楽コンクールの大きな特徴の一つとして、
コンクールの金賞、銀賞、銅賞の「数」
があると思います。
吹奏楽コンクールは、ざっくり、上から3分の1ずつ
金から銅のいずれかになります。
(タイムオーバーなどの例外を除けば)
普通、例えばスポーツなどの競技では、
金賞~銅賞って、1位~3位の事ですよね。
・・・疑問です。
スポーツ系の競技では、勝ち負けも点数やタイムによって決まり、
順位も明確になり、金銀銅は上位3位まで。
その他の学校は、いずれでもない、というだけ。
分かりやすいですよね。
吹奏楽コンクールは、すべての学校に賞を与える形にしたことによって、
代表権のない金をダメ金と言うようなゆがんだ形を生みました。
地域で上位3分の1に入れば(つまり金になれば)顧問が評価されたり、部員に内申点がついたりする学校もあるようです。
そして、金賞をとらなければ意味がないという言葉を発する子も少なからずいますが、
上位3分の1に入れば満足、ということでしょうか。
スポーツ同様に考えるなら、1位以外は意味がない、というくらいの厳しさが
必要ですよね?こう説明すると、いやそれは無理、と返されることも多く、
自己矛盾してませんか?と思うこともしばしば。
さらに、金なら声を上げて喜ぶ文化。
上位3分の1の学校がこれ、出来るんですよね。
スポーツ系で言えば、30校出ていれば、第10位までが奇声を上げて喜ぶんです。
不思議な世界。。。
コンクールの金賞、銀賞、銅賞の「数」は、
1つずつでよいと思います。
代表権だって、1位から3位、金銀銅の学校に与えればよいのでは?と思います。
学校数が多く、何日かに分けて実施している場合、その日ごとの
金銀銅を出し、代表権を与えると。
(ただし1日当たりの出場校数は全国で上限を設けるとか。)
そもそも音楽に点数をつけること自体に違和感はありますが、
コンクールという場を生かすのであれば、賞については、点数上位3校が
入賞する、スポーツ同様にするのではだめですかね。
コストもだいぶ減ります笑(トロフィーやら賞状やら笑)。
私はこれまで評価の公平性について、目隠し審査をするとか、順番についてとか、シードの場所とか、色々提案させて頂きました。でも、そもそも、賞のあり方について、吹奏楽以外の方も同じ解釈が出来る形にして軸を置き、その中で、どのように公平に審査してゆくのかという議論をした方が建設的になるのではと思います。
最後に少しだけ脱線しますが、
吹奏楽コンクールの中で、個人コンクールだけが一番納得性が高い気がしています。
賞の色=個人に与えられた色だからです。
出来れば伴奏賞も予選から設置してほしいのですが。