年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

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【続】息が続かない人におすすめ!音を長く伸ばす方法(管楽器対象)

以前、こんなブログを書きまして。。。

実は閲覧数が上位数記事に入るほど多いんです。 何かのお役に立てていればよいのですが^^

息が続かない人におすすめ!音をまっすぐ伸ばす方法(管楽器対象) https://brassgaban.hatenablog.jp/entry/2017/05/24/soundstraight/

こちらではまっすぐに音を伸ばすことの勘所を お伝えしているのですが、

そもそも音が長く伸びない。 とか 2小節も続かない。

など、こういう持続系の問題も とても良く聞かれます。

どんなことに取り組んでいるのかを聞いてみると、 ・息をたくさん入れる ・スピードのある息を送っている ・息が持たないときは、息の出口を狭くして持たせる などなど、ということです。

でも、 やっぱり肺活量が足りないから 長く伸ばせない 長く伸ばせたとしても、 音が汚くなる 音が潰れたようになってしまう そして唇が疲れてくる

など、なかなか満足行っていないようです。

なるほど。。

ちょっと、注目するところを変えてみませんか?

音はなぜ出るのか。というと、 何らかの方法で空気を振動させているからです。 金管なら唇、木管ならリード、など。

ということは、 必要な振動振動さえ 生み出せて、キープできていればよいのでは?

さて。

音が長く伸びない イコール 息が足りない、とイコールに考えてしまうと、

上記のように より息をたくさん送り込んだり、 息が足りないのでスピードや通り道の幅で 解決しようとしてしまいます。

でも、振動をキープするという視点で見れば それらのことをしてしまうと 無用に振動が 大きくなったり 荒れて不安定になったり 逆に限界で振動しなくなったり しませんでしょうか。

これでは音の発生源が なくなるか、不十分になってしまうんです。

必要な振動(の細かさ)がどれくらいかというのは 理屈よりも実際に楽器でその音を鳴らしたときの 感覚でなんとなく目安にすればよいでしょう。 高い音のほうが細かく速くなる、くらい ピンときていれば。

要はそれが生み出せればよいのですから、 特に肺活量に自身のない女の子などは 息の量や速さに頼るのではなく、 息が少量なら、振動させる部分を締めるとか、 息の通り道を締めるとかして、 少しの息でも速く震えるようにしてあげる。

ただし、占めたり狭めたりした状態で 唇なりリードなりを振動させるためには その分圧力が必要になります。

でも息の速さや量を抑えることが出来ますから、 長い時間振動させられるようになります。

振動が音になるのだとすると、 結果、長く伸ばせることになります。

まとめると

音を長く伸ばすには 息の量や速さに頼らず 振動を続けることに着目すること。

息の量や速さは あくまでも振動を生み出しキープできるだけ あれば十分であること。

振動を生み出すために圧力をかけられるように なること。

結局肺活量が必要なのでは?

たしかにそうなのですが、 あくまで量の話ではなく、速さの話でもなく、 パワーの話。

極論を言えば、肺に貯められる 息の量が少なくても、 唇の締め具合や息の通り道をコントロールし、 その状態で息を流し振動を生み出す事ができる 圧力があれば良いかと。

圧力を得る練習としては ・たっぷり息を吸って ・唇をしっかり閉じて ・外に吐こうとするのを唇でグッと止める

こういうことを慣らしておくと良いかと思います。 これなら家で楽器がなくても練習できますしね。

慣れてくると、思っていたよりも 楽に、 ゆっくりした息で 広がりのある響きのある音が 出せることに驚くと思います。

そして、今までロスしていた分を 別のことに回せるようになります。

100の息を使っていたのが50の息で 出せるようになるとすれば、 50から100に増やしたときに その分音量が増やせるわけです。 (もちろん、元に戻すということではなくて 50の時の鳴らし方を意識しながらということ)

それ以前に、最低限の圧力で 必要な振動が得られるようになれば、 きれいなピアノの音が出せるように なるかもしれません。

お試しください。

ご参考になれば幸いです^^