年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

皆を信じる。

アンコン、ソロコンのシーズンが(こちらでは)ひと段落しました。

この時期、実は一番神経を使います。 お察しの通りかもしれませんが、活動が二分するからです。

コンクールに、出る人と、出ない人。

出演者が、自分たちのことばかり考えてしまう。。 それ以外のメンバーが、人が揃わない合奏でモチベーションが下がる。 こうなると、部の空気が悪くなってしまいます。。

そもそも、顧問の先生が少数の場合など、活動を維持することが 現実的にたいへん難しいのではないかと思われます。

近隣の学校によっては、アンコンやソロコンといった小編成のコンクールは 学校単位で出演していないところも少なくありません。

しかも練習時間が減ってきていますし。。。

致し方ないことだと思います。

小編成での取り組みも、それぞれに意味があることもわかっているけれど、 現実には、難しいかもしれませんよね。。

そんな中で。。。参考になればと思い、 今日のブログです。

実は、このような内容で(リンクをご覧ください)、 それぞれの活動に目的を持たせることで、 上手く相乗効果につなげられるのではと、数年前から 取り組んでいるのですが、最近やっと、ある一つの言葉で 皆の結びつきが出来てきたように感じ始めました。

「皆を信じる。」

それは、こんな場面を見かけるようになってきたからです。

・アンコンでの練習をパート練習でも取り入れてみようとする ・スコアを見るようになる ・曲のイメージをみんなで合わせてみる

といった、出演者のリーダーシップであったり、

こうなることを信じて、 自分も出演したかったはずなのにメンバーのまとめ役を 率先して行ってくれる。

という、バンド全体の動きも。

しかもそれが、お互いが、わかっている。 生徒たちの中で、皆を信じる気持ちが成熟してきています。

こうなるとみんなの目が変わってきます。

そうすると今度は保護者が子供たちの変化に気づきます。 先生方のご負担を軽減するため、義務感からではなく サポート体制が円滑に整ってきます。

そして、そんな先輩を後輩が見て育つので、 継続していきます。

最近は上級生から、こんなことやってみたいんだけどどうか、 という相談を「理由付きで」受けることも増えてきました。

皆にとっての”あたりまえの行動”が、アップデートされていきます。

いかがでしょうか。好循環になってきた感じがしますよね?

きれいごとに、感じますか? そうですよね。全員が同じ気持ちになっているかというと、 正直、自分もまだわかりません。

ただ、活動の本流(大きな流れ)が良い方に向かうことは大切ですし、 状況を受け入れないメンバーがいても、それと向き合うことも、 また成長に繋がってゆくと思います。

そしてもちろん自分も、皆を信じています。 これは最初からなので、私が一番何もしていなかったりして。。。笑