年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

金賞を取るということ

金賞は 生徒にとっての音楽活動のゴールになるのではなく、自信になってほしいです。 だから、受賞にこだわるのではなく、取り組み方を大切にしてほしいです。

その過程で作り上げたものが審査員含む皆の心を動かすことで 得たものであってほしいです。

唐突ですが、金賞受賞はシステム化出来ると思っています。

大人が厳しくしごいてしごいて、 出来ないものを振り落とし、出来たものを徹底的に磨く。 そうして金賞を得る。 よく年、その評判で人が集まり、 部員同士はライバルになる。 出来るものに分類される率は低くなり、その分質が上がる。 より多くの出来ないものは振り落とされ、 より少ない出来たものはより徹底的に磨く。 よく年、その評判で…の、繰り返し。 早ければ2年で完成かな。

生徒は皆頑張っていますが、このまま進めば、 振り落とされても、残っても、燃え尽きてしまう。 生徒は燃料みたいな物。 残ったものの中には、自信に繋げる者もいるかもしれませんが。

それって、部活動としてどうなのでしょうか。

話を戻します。

もし、大人主導ではなく、自分たちで考えて作り上げ、それが皆の心を動かし、 金賞の評価基準に到達すると、それは彼女たちの自信に繋がると思っています。 どう取り組んで来たかを、自分たちが一番わかっているからです。

大人はサポート役に徹する。

サポート役のテーマは実にシンプルで、 子供たちをやる気にさせる。 そのために出来ることをする。 これだけです。 指導という言葉の意味が教育と異なる点もここにあるかなと思っています。

では仮にこれが実現できたとして、次に考えなければいけない事があります。

金賞が評判を呼び、生徒が集まり、 ライバルが増え… 生徒がまとまらなくなり、 先生が厳しくなり、 金賞受賞システムに 沿ってしまう事。

でも、これまで通り、取り組み方さえブレなければ、 生徒が燃料で終わることはないと思います。

例えば、今、金賞が見えて来たからと言って、 金賞受賞システム構築に捉われず、 大人はブレずにサポートに徹する。 ということです。

毎年、こちらでは子供たちの取り組み方、言い換えれば、 当たり前、の中身が充実して来ています。 先輩の頑張りを糧にして、より良く、という感じです。 引退後、高校に行っても7割近くは続けているようです。 嬉しい限り。

子供達が自主的に取り組み、音楽がより好きになる。 そんな部活動になればと思っています。

大事にしたいです。

あ、プロフィールまんまですねこれ笑

以前、これをうんと抽象的に 書いたのがこの記事。 若芽が伸びるように

伝わってましたかね?