年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

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面倒くさがり屋の育て方

部活のメンバーの中に、 おそらく一人はいませんか?

面倒くさがりな子。笑

楽器を出すのにモタモタ 手入れをしない 譜面をさらわない 仲間とおしゃベリばかり

これ、実は比較論でして。

そんな子 一人もいない、 という環境のほうが 珍しいと思います。

意識が高い子の集団であっても、 その中で追いつかない子、 消極的な子がいれば 面倒くさがりのように 見えてしまうからです。

すみません少し話が逸れました。

こういう子への接し方、 もちろん千差万別だとは思いますので、 あくまで自分が行ってみたことを 書き連ねます。

もし、 お試ししていないことがあれば、 参考にしていただけるとうれしいです。

ポイント。

1:そもそも、入部するだけの決意はあるのだから、 何か不満がある、と考える。

本当の面倒くさがりなら、 わざわざ入部するでしょうか。 入部後のカルチャーショックに 悩むんです。 ただ、音楽を楽しもうと思っている子に ありがちな例で行くと、

思ったよりも〜 ・音が出ない ・楽器が重い ・ヘ音記号?なにそれ笑 ・軍隊みたい とか。

ちゃんとやりなさい!という前に、 何かつらいことある?と 問いかけてみて。

2:何かの練習が無駄だと思っている、と考える。

実はこれを頭ごなしに怒ってしまう場面を とてもよく見るんです。 みんなと違うことをしているから。

もったいない。

よーく、見てください。

上手で、練習をしていない子、 下手で、練習をしていない子、

接し方に差をつけていませんか?

下手な子が延びない理由は、 みんなで無駄な練習をしているから かもしれませんよ?

そう考えると、 下手で、練習をしていない子のほうが、

自分たちで気づきにくい無駄の感覚を 持っているかもしれません。

例えば、 暗譜が早くて譜面から目を離す子には、 スコアを使って全体を意識させるとか

基礎合奏できちんと発音しない子には 自分が必要と思った音だけでいいから しっかり鳴らさせて、その音を すべての合奏で使えているかを 問いかけてみるとか

これで効果が出るなら、 他のメンバーも練習を見直したほうが 良いかもしれませんよね?

書き込みをしない子には ここどういうことに気を付ける?と 質問してみて。 答えられたらそれでよいし、 答えられなければ、言われたことを 理解していないので教える。 そもそもどう書けばよいのかも わからないかもしれません。

これらのポイントの共通点が、

相手の行動を認めること 自分と違う行動から学ぶこと

こんな感じに意識しておくと、 面倒くさい、というシグナルも 捨てたもんじゃありません。

せっかく集まった仲間。 良いほうにまとまってゆくといいですね。

ご参考になれば幸いです。

余談。 上手で面倒くさがりな子でこんなのがいました。 音符を読むのが面倒くさくて、覚えてしまう。 つまり相対音感で音が取れて譜面が後付けに なる子です。すごい伸び方(笑)