年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

マイ楽器所有者は楽器の希望が通りやすい?

今回は、保護者の方にも読んでいただけると嬉しいかなと思います。 吹部のみなさんはお勧めしていただけるとありがたいです。

吹部を続けたい!

中高新一年生の皆様、進学おめでとうございます。

新たな地で、吹奏楽部があれば、入りますか?

今回は、入部時におそらく多くの人が考えるであろう ことについて、自分なりの考えを書いてみました。

希望楽器になりたいな。。

せっかく続けて来たこと。 ・出来ればこれまでの経験を生かして、経験楽器を続けたい。 ・新しい場所で、違う楽器にチャレンジしたい。

希望、通るかな。。。

マイ楽器を持っていれば、希望が通る?

高くても思い切って進学前に購入したほうがよいか? このように考える方、または保護者の方も多いようですね。 お気持ち、すごく良くわかります笑

すでにお察しのことかもしれませんが、希望が通るかと言えば、 状況によるため何とも言えない、というのが結論です。

別の視点で、考えたいことがあります。

マイ楽器所有者が有利に働く場合も、あることはありますが。。。

例えば、 ・一年生の入部者が少なくて ・トロンボーンが一人欲しくて ・二人の希望者がいて一人がマイ楽器 の場合、マイ楽器所有者が有利に働くことはあります。

それは、 ・楽器所有者に担当させた方が、修理代などが個人でまかなえる ・保護者に楽器を買ってもらった子が他の楽器に行くよう指示されると 保護者にどう言おうか悩む といった点を少なからず考慮されるからと思います。

それで決定した場合、 マイ楽器を持っていなかったから希望楽器になれなかった子は 不公平感を感じる事もあるのではないでしょうか。

では、 同じ状況で二人ともマイ楽器だったら。。。? 先ほど挙げた、・親に楽器を買ってもらった〜・・・。の、 少なくとも一人の子がこのような状況になります。

「マイ楽器を買ってもらったのに、それが使えなくなってしまう。。。」 どんな気持ちでしょうね。

マイ楽器を持つことが、結果として気持ちを苦しめてしまう可能性があるわけです。

もちろん、その上で他の楽器を希望する子は別ですけれど。

マイ楽器所有者の希望を全員叶えても、今度は別の問題が。

希望楽器を持っていない子との公平性もさることながら、 希望を全て通してしまっては、 全体の編成バランスが悪くなり、曲が成り立たなくなります。

もちろん、状況をポジティブに捉え、 その時にはコンクールに出られるパートにコンバートする子もいますが、 (この動機も悩ましいですが。。)マイ楽器ではなくなりますね。

バランス云々はさておき、部活動を個人技育成の場とするなら、 これ自体が問題になりませんけれど、 それならば個人レッスンを受けた方が良いのではとも思います。

言いたいことは、(あえて言葉を選ばずに申し上げますと) マイ楽器所有者が有利かどうかという発想そのものが、いかに 自分中心の目線であり、希望が叶わなかった場合のフォローも 含めて考えておかないと、心のダメージが大きくなるかもしれない、 ということです。

出来れば、どの楽器に決まっても、前向きに取り組めるように なってほしいと思います。

パートが決まってからの、状況の受け入れ方

希望楽器になれば、もちろん、それに邁進すれば良いと思います。 ただ、

希望楽器になったとしても、ならなかったとしても、 他のパートと接することで新たな価値観を得て、 むしろその楽器にハマっていく子も多いですし、 そういう気持ちのフォローも行っていく集団を 作っていくのが部活では大切かなと思います。

そういった機会として、「楽器体験会」というイベントをすることで 相互理解を深めるようにしていました。割と評判良かったですよ?笑

部内での楽器体験会のススメ https://brassgaban.hatenablog.jp/entry/2017/11/10/gakkitaikenkai/

それでも、個人の希望を重視したい場合

もしどうしても、 個人の希望を大切にするのであれば、しかもマイ楽器を持っている、 または購入予定なら、学校ではなく別の場が良いかと思います。

例えば ・個人レッスンに通う ・外部の楽団で、希望が通るところに入団する です。

おそらく、自分がやりたいことは、部活動の場にはないと思います。 いずれ、周りとの関係などで不要なストレスが起きるかもしれません。

ちなみに私は、厳密には希望楽器になった事はありません笑

少しでもご参考になれば幸いです。

よろしければ、こちらのブログもご参考になさってください。

好きな楽器になれなくたって https://brassgaban.hatenablog.jp/entry/2017/06/29/dontlikeinstruments/