年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

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校歌の効果 〜スコアを組み立ててみよう〜

・・・まずは、ありがとうございます^^; こんなオヤジギャグみたいなタイトルを乗り越えて 本文をご覧頂いたことに。

早速本題。

一番長く演奏されているはずなのですが・・・

・スコアがない(コンデンスしかない) パート譜面が足りない ・手書きと清書が混在 ・合奏してみたら音が合わない

こんなこと、ありませんか?

折角なので、このチャンスを生かしませんか?

なぜこうなってしまうのかは学校ごとの都市伝説に お任せするとして、折角なので、このチャンスを生かしませんか?

第一段階 スコアを組み立ててみよう

1:パート譜をかき集める 2:スコア用の5線紙を用意する(段は多いに越したことないです。 複数パートを1段に書くのが難しければ、下段にパートを増やしたほうがいいので) 3:5線紙にその曲に必要な分の小節線を入れる。 どれかのパート譜の小節数を参考に。1ページ5〜6小節くらい? 4:上から順に楽器を割り当てる スコアがある曲を参考に。複数パートは段を分けたほうがいいかも。 5:楽器毎に、自分の楽器の段にひたすら書きうつす 小節数を超えたら下段に行かず、次のページへ。

※小節数や拍子が合わないパートは一旦パス。

第二段階 スコアを眺めてみて、さて実験

1:同じ音の形で動いているパートに注目する メロディ、伴奏、リズム。同じ音の形(音階は別)で動いている パートが、何小節目まではどことどこ、と言う要領で色分けしてみる。

2:色分け毎に集まって演奏してみる

3:音が変だなと思うところをチェックしておく 単純な音間違いのようだったら、その場でなおす。

第三段階 微調整

・変な音チェックされた箇所の和音確認 ・小節数や表紙が合わないパートの調整 ・パート丸ごとの転調

ここだけは、実施可能な方にお願いすることになります。 顧問の先生か講師の先生にご相談して見てください。 すぐの対応が難しそうであれば、一旦、パスしてください。

第四段階 合奏してみる

さて、合奏です。

いつもと違う感じ、しますかね? もしかすると、今までよりもまとまりのある演奏になって 少しリッチな仕上がりになっているかもしれません。 ほとんどのパートが、今までと同じ譜面を吹いているはずなのに。

もしそうなっていたら、ニヤリです笑 変だと思っていた音が直っていることはもちろんですが、 スコアを見ることで、皆が全体を意識するように なったからだと思います。

スコアって、大切なんです。 もしそう思って頂けたら、ぜひ、他の曲もスコアを眺めて見てくださいね^^

普段の練習時間のイベントとして、いかがですか?

この様な練習の時間を、練習のどこかにイベント的に組み込んで見ては いかがでしょうか。第一段階はパート練習の時間にスコアを回せば良いですし、 うまくいけば第四段階まで半日もあれば実施できるかもしれません。 是非、ご検討ください。

ご参考まで、スコアについては、下記のツイートやブログも発信しています。 併せてご覧いただければ幸いです。

(ツイート) スコアを見ることを勧めてます。 大変だーと思うのは音符を文字のように読もうと思うからかと。 はじめは絵を見る感じで眺めるんで良いんです。 同じカタチ、並びのパートを探すとか、どことどこが音出してるの?とか。 パート譜じゃ見えないところを意識するのが大切。 https://twitter.com/brassgaban/status/907499297905664000

(ブログ) よく出てくる譜形を大切に https://brassgaban.hatenablog.jp/entry/2017/04/04/fukei/

(余談・・・) ちなみに私が通っていた大学の校歌は、 アレンジが複数存在します。 小節数が同じだったりするので、版を間違えると コードが違う部分で音がぶつかったりします笑