年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

「個人チェック」と言う名の何か

個人チェック・・・

なんだか身の引き締まる名前ですよね。 どなたかもっとふさわしい名前を教えてください(^^;

何を言っているの??? 内容を読んでいただくと、分かるかもしれません。

2年くらい前から、数ヶ月に1回の割合で 個人チェックをしています。

教室に一人ずつ入ってもらい、 あらかじめ決めておいた調のスケールを吹いてもらう。 そして、フィードバックをする。

これだけ。

実は 吹いてもらうこと自体にノルマはありません。 出来ないからといって決して責めるものではないです。

では、何の為に行っているのでしょうか。。

1:ひとりひとりに、本番を意識する時間を設けること

一人で人前で演奏する。とても恥ずかしいものかも知れません。 でも、誰かに隠れてなんとなくやっていると、 自分自身の良いところも見逃してしまうかも。

2:一人一人の違いを把握してアドバイスすること

必ず、良いところと、これから伸ばしてほしい所をセットで話します。 話す内容は、スケールを聴きながら考えています。

実に短時間で考えなければなのですが、 うーん、と一旦悩んで話すことがないように気をつけています。

心配させる場ではないので。

たまに、共通の質問を織り交ぜたりもします。 好きな演奏家は誰ですか?など。

3:そして、以後の練習を頑張ろうと言う気になってもらうこと

前回より良くなっているところを具体的に示して、成長している事を 自他共に認識します。そして、個人的な悩みがないか確認して終了。

やってみて、わかったこと

ほんとうにいろんな子がいます。 ・悩んでいるけどどうしても解決できない問題を抱えている子 ・ものすごく意識高く練習したいんだけど周りに気を使って抑えている子 ・演奏が上手なのに本人がそう思っていない子

でも、 褒める要素が一つもない子なんていません。

この時間を通して、皆が ・自分自身のテーマをもつこと。 ・それを指導側と共有できていること。 ここを目指しています。

お気づきかも知れませんが、この時間は、 生徒のためだけのものじゃないんです。 こちらがより良い接し方ができるようにするという意味でも 大切なものだと思っています。

丁寧に。だけれど。。

ただこれ、はじめからうまくいったわけではありません。 もちろん目的ややり方は変わっていないのですが、一人当たりの 所要時間をかけ過ぎてしまうとどんどん時間がなくなって行きます。 数十人相手ですからね。。。

一人一人丁寧に、と思うかもしれませんが、そうとは限りません。 時間をかけて話す量が増えると結局、伝えたいメッセージもぼやけてしまいます。

人はおそらく、一言を言えばその一言を大切にし たくさんいえば、その中の一つを大事にするようです。

所感

で、現在。所要時間、一人当たり150秒で行っています。 これでも60人いるとノンストップで2時間半かかります笑

終わった後、脳が悲鳴をあげています。。。

ですがこの取り組み、皆が自分を信頼してくれて、 吹いて、話してくれる。 だから自分もこう言うことが実現できるわけです。

本当に、感謝しかないですし、皆がこれで一歩前進できたら なかなか素敵な手法だと思うのです。

もし、参考になれば幸いです。

さて。 このネーミング 「個人チェック」

なんかちょっと、固くて嫌じゃないですか笑

個人面談 一人一人盛り上げ会

いまのところ、ピンときません笑