聴くだけじゃなくて、観て欲しい。
個人チェックや、レッスンの場(おかげさまでそういう機会が増えており)で、こんな質問をしてみると。。。
・自分と同じ楽器の、好きな演奏家はいますか? ・何の曲が好きですか?
など、その子が出したい音のイメージを探るべく質問することが多いのですが、気になることが一つ。
よく聴いてます。CD全部持ってます。
いいですね。音のイメージなんかもしっかりできているのではないでしょうか。 ただそれでも伸び悩んで相談に来る方で多いなと思っていることがあり、こんな質問を。
演奏を観たことはありますか?
御察しの通り、ないことが多いんです。
聴者から演者へ
そもそも楽器を始めるきっかけは何かしらの形でその音に出会うからと思います。 それ自体は自然なことですよね。
楽器を手にして音を出すってことは、演者になるってことだと思っています。
どうやったら出るか・どうやって出すか
音だけ聴くってことは、出た音にしか注目していないってことです。 自分が発音をする以上、音が出るまでのプロセスに注目した方が良いと思います。
聴くだけじゃなくて、観て欲しい。
演者ですので、発音するまでのプロセスが重要です。 発音される直前までの体の動き、姿勢、息の吸い方、吐き方、支え、表情、どこに力が入っているか、などに 注目して欲しいです。
もちろん生演奏が良いですが、今は動画もネットで見られる時代。何とかなります。 昭和48年生まれの自分からすれば羨ましい限り笑
個人任せではなく、部活の時間に一緒に観るのも有効
意外と部活の時間って、客観的に見たり聴いたりする時間って取られていないところも多いようですが、 演奏技術イコール吹く弾く叩くではなくて、観る時間も仲間と共有し、自分に気づかないことを発見したり出来るかもしれません。 多分、その方が有効で効率的です。 それでなくたって、子供にとって部活の後は遊びたい時間なのだから笑 子供と大人と楽器への接点の違い
参考:本ブログの趣旨とは異なりますが、こちらの学校ではこんな形で観たり聴いたりする時間を作っています。 相手の良いところを見つけるチカラ