年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

相手の良いところを見つけるチカラ

「音程合ってないぞー!」「縦ぇぇぇぇ!」「音出してんのかそれー!」

これだけ聞いて吹部時代を思い出せる大人の皆様、明日の部活参加が鬱になる現役生の皆様。お疲れ様です^^;

誤解を恐れずに言うならば、 悪いところなんて誰にでもわかる。良いところを言ってあげるほうがはるかに重要。 と、思ってます。

悪いところは、意識していなくても気づける

人間の感覚って思ったよりも鋭いものらしく、特に違和感を感じるものはすぐに気づけるようです。経験的に。 そこに、豊富な知識があれば、些細なことでも気づいたことは全て言葉にできますから、ポンポン出てくる。 そして言った方は満足、言われた方は・・・・。のような関係に。。 困ったものです。

良いところは、観察力も必要

普通、どんなことでも、初心者→熟練者になるわけで、言い換えれば、悪→良 と言う風になって行きますよね。 これに見つける方法は、 ・とても良い見本を知っていて、相手の良さがそれに近づいていることに気づく ・相手の前の状態を知っていて、それよりも良くなっていることに気づく 方法になるのかなと思います。つまり、観察力が必要になってきます。

お互いを指摘し合う環境と、お互いの良いところを見ようとする環境とどちらが幸せでしょうか?

言わずもがなですよね。誰も下手になりたいと思ってやってるわけじゃない。

指摘よりも、相手の良いところを見つけていこう!

そのために

普段の練習で、こんなことに気をつけています。

■演奏する人と、聴く人を分け、良いところを見つける練習をする機会を作る。 個人練なら、聞いてもらう相手を作る。パート練や合奏なら、半分に分ける。

そして聴き手の誰かを指名し、感想を言ってもらう。 ただし、良いところと悪いところを1つずつ聞くよ?と事前に言っておいた上で。 こうすることで聴こうとする意識を持ってもらい、結果的に観察力を強化できます。

■聞く人を満遍なく指名する。 ただし、皆が言葉達者ではなく、話せるようになるには聴くこととは別の訓練も必要です。 何かある人?と聞くと、だんだん話す人が決まってきます。不思議と笑 なので、満遍なく指名して、みんなが話す経験を積める機会を作ります。

■打楽器、弦楽器、管楽器を分けない。 打楽器の子から管楽器の感想を言ってもらう、など。お互いが関心を持っていないと、合わせるなんて無理なので。

部活動が良い環境であってほしいものです。^^

(おまけ)自分が教え子を見ていて、こんなことに気づいたと言う例。 ・とにかく音が鳴らない子なんだけど、出た音の音程がとにかくブレない ・基本、音が汚くてデカイんだけど、その勢いで吹くハイトーンがめちゃくちゃ綺麗 ・楽器は全然操れていないんだけど、気持ちがこもっているようでブレスのタイミングや量はなかなか良い ・トップを吹かせると恥ずかしがってイマイチだが、誰かのハモリになるとすごくいいバランスで鳴らす