年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

【管楽器向け】ピアノを表現する練習は、難しい?実はオイシイ!【動画解説あり】

多くの方が経験され、言われている事の一つに、

フォルテよりピアノで吹く方が大変だよ?

ってのがあります。聞いたことありませんか?

それで、確かに、 その為の練習ってのがまた、とてもしんどかったりして笑

これ、多分、こう考えている方が多いのでは?

まずはしっかり鳴らす、というように教わることも多いかと思います。 ただこれ、力を入れるというニュアンスで捉えていませんか?

そうすると、ピアノを表現するのに、 普段の吹き方を抑制しようとします。つまり、力を押さえつける。

こうなると、さらに力が入り、 苦しかったり、音が出なかったり、 ひねり出して潰れたような音になったり。

こうなると、 次にこう言われません?

力を抜いて。

???

混乱しますね。 それでうんざりしてくると。。

そうじゃないんです。

大事なキーワードは、 しっかり、の方と言うより、鳴らす、 の方。

つまり、しっかり鳴らす、というのは 綺麗な響きがちゃんと出せたりキープ出来る様にしようと言うことなんです。

だから、ピアノを表現する練習は、力を抑えつけるのではなくて、 ゼロから、つまり小さく音を出すことから始めるんです。

イメージとしては

まず、 どれだけパワーをかけずに音が出せるかを確かめる。 音程とか無視で。ボフッっていう小さな音でオーケー 次に、 音が続く程度の圧をかける。唇の振動をギリギリキープする感じ。 ここも音程無視。 次に、 もうちょっとだけ圧をかけて管楽器らしい響きのある音を出す。 唇の振動の細かさを安定させる感じ。 ここも音程無視。あと、バズィングって意識を持たない。 そうすると普段の吹き方に戻ってしまうから。 最後に、 らしさをキープしながら音程にチャレンジ これで小さくても綺麗なロングトーンの感覚が掴めたら、 そのバズィングを記憶して、普段使いできるようにする。 できれば、スピードも変えて緩急をつけて、ピアノの音量でも バリエーションを作る。

こんな感じです。

さて。 オイシイところの話。

この練習を行なっているイメージしてみてみて下さい。

自分の音をじっくり聞きながら行うので、 実は耳の訓練にもなるんです

言われたことありません?

もっとまわり聞けー

普段、誤解した意味でのしっかり鳴らす事だけに注力して、 練習に臨んでいたら、そんな事言われても聞く暇すらありません。

まとめます^^

ピアノを表現するための練習は、確かに難しいかもしれませんが、 実は、押さえつけたり、力を抜いていくなど混乱する要素はありません。

これまでお書きしたような形で始めると、ピアノの表現を会得しようとする過程で、 ・必要な最低限の力で発音し、今までの余分な力が不要であることがわかる ・音を聞く訓練になる

ということになります。

ね?オイシイでしょ?^^

参考になれば幸いです。

動画解説あります