年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

恥ずかしさのベクトルと、イメージの話

いきなりですが。。。まず、ベクトルとは?

「向きと勢い」と、ご理解ください。

もし、ご存知でしたら、すみません。

もともと、高校数学で習うもなのですが、そんな難しいことよりも、 言葉そのものの方が浸透している気がします笑 さて、ご理解を合わせていただいたところで、始めます。

恥ずかしさの、ベクトルの話。

・人前で演奏するの、恥ずかしーい! ・かっこいいソロ演奏するの、恥ずかしーい! ・人前ではっちゃけるの、恥ずかしーい!

逆に、全く平気な子もいます。

どんなことが起きていると思いますか?

普段の自分と演奏する自分との差が、恥ずかしさのタネになる

”見る側”から”見られる側”に立場が変わります。 つまり普段と反対側の立場になるわけですから、 そこに不安を感じて、恥ずかしくなるんではないかと。

役割の振り幅の違いが、恥ずかしさを大きくする

今度は、見られる側に立って、演じるものの役割と、普段の自分のキャラとの違いからくる恥ずかしさ。 これは、その子のタイプによって変わってくるかと思います。 ・普段イケイケな子が、ノリと勢いではなくキッチリした曲を演奏する場合。 ・逆に、普段キッチリ真面目な子が、ノリノリの歌謡曲とかジャズとかを演奏する場合。

>恥ずかしい、とは言っても全く逆向きのベクトルが働いている

このように、普段の事と、普段しない事とのギャップが大きいほど、 恥ずかしさは大きくなります。 さらに、 全く逆向きのベクトルが働く訳です。 真面目な子から見た場合と、イケイケの子から見た場合と。

なので、「みんなで恥ずかしさを克服しようよ!」と呼びかけてみても、 克服方法は一人一人全然異なるのではないでしょうか。 自分の性格をよく見つめてみると良いかもしれませんね。

>恥ずかしくないって、どんな状態?

・普段の自分と演奏する自分との差がない ・瞬時に立場や役割を変えられる こんな状態かなと思います。 要するに、クッキリとしたイメージを描ける、ではないでしょうか。

今回のブログは思いっきり理屈っぽく書いてしまいました。 分かりにくかったら、すみません。

繰り返しのようですが、結論を言うと、

「自分の役割を演じ切れる人。そのために、イメージを具体的に持てる人。」

なーんだ結局それ?と思われた方。

そうなんです笑

「イメージを持って演奏しましょう」 この言葉の”イメージ”を具体的にお伝えしたかったのと、 実は恥ずかしさの克服にもつながるのではないかと思ったのが、 この記事の主旨です。

イメージを持って演奏出来るようになると、 恥ずかしさの要素が少なくなり、結果的に リラックスしていつもの自分で演奏できると言うことなんです。

言い換えると、 本番、いつもの自分で演奏できた、と言う状態は、自分の役割を イメージ通り演じ切れたという事ではないかと。

さて、皆さん、改めて、 「イメージを持って演奏しましょう」