年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

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強みを、生かす!

昨日、こんな催し物を見に行きました。 六大合演OBOGバンドReturns! 第一回定期演奏会

演奏を聴き終わった時に、ある気づきを得たと感じたので、 ブログに残しておきたいと思います。参考になれば幸いです。

こちら、東京六大学応援団のブラスバンドOBOG、それも40代以上の メンバーが結成したバンドで、2年以上の歳月をかけて実現した催しでした。 いわゆる演奏だけでなく、ドリルステージもありましたが、年齢を感じさせず 大変元気をもらえる演奏、内容でした。

さて、ここからです笑

いきなりですが、まず、いわゆる音楽家っぽくディスって見たいと思います笑

・音がデケェ、野球場じゃないぞここは。ホールのキャパを超えているじゃないか。 ・ハーモニーとはなんぞや。 ・常に強奏。イノシシの突進みたい。強弱とはなんぞや。

いわゆる応援団サウンドと言われ、昔から音楽の世界としては区別される声も 聞くことがあります。残念ながら。

ディスりをそのまま受け止めて直していくことの恐怖

仮に、ディスりをそのまま受け止めて、磨いていった先には一体何があるのでしょうか。 ・・・・普通の音楽ですね。。。。

考えようによっては、強みになるのでは?

言い換えると、発音が揃う上、一定の音量、スピードで鳴らし続けることができるわけです。 ・ハーモニーを揃える ・強弱を表現できるようになる ・ホールは、バンドの音に合わせて大きくすればいい笑 これさえ強化していけば、まるでオルガンのような響きで演奏し続けられる 一つの個性を持つバンドとして昇華して行けるのではないでしょうか。

強みを、生かす!

応援団サウンドを鳴らし続けた仲間の間にも強い共感、結束力はあります。 そうでなければ、ホールのほとんどが埋まるような結果になるでしょうか。

今回、座奏で割と有名な曲が選ばれていました。 普通に仕上げるだけでもなかなか大変な曲だと思います。

でもそれを「オルガニックに仕上げたらどうなるか」と言うスタンスを持って仕上げたら、 このバンドでしかできない、聴けない音楽に仕上がるわけです。

あるいは初めから、バンドのカラーを定め、それに合った選曲をしてゆけば良いわけで。 (誤解を恐れずに言うならロシア系やシンフォニックな曲は合いそうです。)

ほら、やっぱり。

そう言う視点を意識して聴いていくと、ほら、やっぱり。 奏者がどれだけ意識されていたのかはわかりませんが、たまにハモリがぴったりと重なった時、 (発音が揃ってるんですからハモりさえすれば・・・) 瞬時ですが、ものすごくダイナミックな、アメリカ映画のサウンドみたいな音が時折聞こえてくるんです。 冒頭に触れましたが、40代以上のメンバーですよ?笑

そもそもなんでこんなことを感じたのかと言うと・・

地元の高校に、全国大会常連校があります。さすがと言うか、緻密に、ソツのない演奏です。 一方、情熱と強奏がカラーで、これまた迫力がある、全国までには行きませんが、ダイナミックな演奏をする 学校があります。 私は勝手にそれぞれを、氷の音楽、炎の音楽と呼んで、教え子に例えることがあります。 どちらも魅力があります。地元、素晴らしいと(笑)

この、後者の高校と、今回の演奏が重なったのです。 バンドのカラーがあることってとても大事だと。

関係各位、並びに読者の皆様。とりとめもない内容ですみません。ご参考になれば幸いです。