お手伝い 2017/03/19
えー実は、先週に定期演奏会を終え一区切り、今週は一休み。。。と思っていたのですが。 たった半日とは思えぬ高密度な内容になりました。先にお詫びします。文章多めです笑
■アルペジオ練習
今日の午前中、自宅の用事がなくなり時間帯が空いたもんで。。。。アレ、やっとこうかなと。
その内容
前回のブログでクラリネットにやって見て、 他のパートにも、と思っていたやつ。こういうオフの時期にやるチャンス到来!
やりたかったことは、クラリネットパートとまったく同じ。上のリンク先でも話してますが、 ・アルペジオの意味を理解する。 ・ハーモニーを作ってみる。 ・ハーモニーに乗せてアルペジオを演奏してみる。
目的は、 お手伝いしている学校の子がわかりやすい言葉で言うと、三か条の3番目、アンテナを強化する
となりますが、一般的に言うと、 ■ハーモニーがあることを意識する。 自分がハーモニーの役割なら、綺麗な和音をつくる。 →バランスがおかしければ自ら直す。音程なのか、音量なのか、場合によっては他パートの音を出すとか。 ■メロディの担当ならハーモニーの中でメロディを奏でる。 ■リズムに合わせて頭から綺麗なハーモニーを出すようにする。(ここでのリズムはメトロノームが担当かなw)
と言うことができると思います。
これ、曲練習中に言われることとほとんど同じじゃないですか?
なので、実はアルペジオの練習は 「基礎練習の中で最も曲練に近いもの」 なのかなと思っています。
基礎練と合奏で演奏が変わってしまう子、基礎練が嫌な子にとっつきやすい練習とも言えるし、 達成感も高い練習とも言えると思います。
実施の様子
前半をお手本パートのクラリネット、サックス、フルートで実施。 やはり前回のブログと同じ症状が 他パートにも起こりました。 アルペジオの意味わかる人はほとんどおらず。分散和音の簡単な説明と、その中で前回同様の内容を実施。
■やり方 ・デイリートレーニング用のアルペジオの譜面を用意 ・半分の子をひとフレーズごとに出て来る3つの音(一つ目ならドミソ)のどれかを選んでのばす役。 ・残りの子は譜面通り吹く役に分ける。 ・フレーズが変わったら交代。
■ポイントは2つ ・伸ばしている音、曲で言ったらハーモニーの中で動くこと ・伸ばしのどの音を吹くのかは事前に役割を決めず、耳で聞きながら自主的に回って綺麗な響きを作ること
後半は金管に実施したが、内容はほぼ一緒なので割愛。 ただしバスパートはハモりにくいので、全員が全ての音をきっちり揃えて演奏出来るようにとしました。 (今日はバスパート、コントラバスとユーフォ一人しかいなかったんですけどねw)
アルペジオ練習 効果
先行していたクラリネットはやはり集団演奏の安定感が増している印象です。もちろん、苦手な調はまだある印象。 これがなくなった時のパートの安定感を想像したらワクワクします笑
今後、 ・各パート練習で全ての調でなくていいので毎日少しは取り組んでもらうこと。 ・綺麗に揃っていないのに無理に進めるよりは一旦止めて、まずハモりの濁りをなくしてから次に進むようにすること。 を、パートリーダーにお願いしてきました。
■課題曲2曲の合奏
今年初の試みで、候補を1つに絞らず、2つを演奏してみることに。 ちなみに今日はチューバ、ユーフォが一人お休みという、ちょう低音薄々状態かつ、トランペットがお休みです。 (合奏心配でした笑) トランペットは専門の方が見てくださる時間が取れ、今後が楽しみです。 (その上イケメンだったのできっと集中して練習してくれたことでしょう笑)
さて、先週着手した1曲目、昨日(土曜日)着手したばかりの2曲目。 ・・・・インテンポで通しました。
やはり仕上がりに差があるものの、特に2曲目が通ったことに、今年のメンバーの力を感じました。凄い。
時間的に前後しますが補足すると、今日、曲練習の時間が取れたのは、アルペジオ練習と、この合奏の前後30分程度のみ。 平日の練習を上手に使ってくれてきていることの効果かもしれないと思いました。
よく出てくる譜形を大切に
音楽用語的に”動機”って言うんでしたっけ。自分はモチーフと呼んでしまうのですが、混乱すると良くないですね。勉強しておきますw
よく出てくる音のパターン、例えば、4分音符+8分音符2つ、とか。 それが曲全体を支えているので、きちんと揃って聞こえてくると、ものすごく曲自体が安定するし、聴きやすくなります。
有名な例として、宇○戦○ヤマトのテーマ。 たった二つのパターンだけでほとんど構成されています。 だから、印象に残る。
今回の課題曲ではご丁寧にそのうちの1つを描いてくれていたりしますが、ま、こちらで発見したのも合わせて4つ、 意識してもらうことにしました。
これで、昨日始めた曲とは思えないくらい、整ってきました。
どんな曲にも応用できます
この練習、どんな曲にも使えると思います。そして子供達でも取り組みやすい。 何せ、スコア見て、同じ譜面の形を色分けでもして、パート譜面でどれだけ登場するかを確認すれば良いだけなので。
この一連の流れを取り組めるようになるだけでも、結果的にスコアを手にする機会も増えて、 色んなチカラをつける底上げになると信じています。 自分は大学時代にこれに気づき、個人的には取り組んでいたので、みんなの役に立てればうれしく思います。
継続的に行える練習をお土産にすることを大切にしています。
ちなみに、今回はアルペジオでしたが、自分のように、月に数回しか訪問できない人間には、今後の練習を残す役割って大切だと思って10年以上やってきています。