年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

基礎メニュー好きですか?

・・・自分は大嫌いでした笑。あることに気づくまでは。

あることとは、結論から言うと、 ・基礎練は、自分の楽器を100%操れるようになる最短ルート ・基礎合奏は、あらゆる曲でベストな合奏ができる(基礎練の効果が出せる)ようになる最短ルート ではないかと思っています。

基礎メニューは必要なことが満遍なく散りばめられていることが最大の魅力

よくよく考えてみると、基礎練・基礎合奏のメニューって、 ・全てのスケール ・あらゆる音符や記号を組み合わせている ・同じパターンの繰り返しだけど臨時記号でバリエーションがある ・跳躍がある ・音域が広い 要するに、想定される発音のパターンが満遍なく散りばめられている。 と思いませんか?

なので、楽器にどんな特性があっても、体に個人差があっても、その人によって 得意不得意がわかり、かつ弱点を埋められるのではないかと。

合奏のための基礎練習という表現は少々飛躍していませんかね?

合奏があるとどうしてもそちらが楽しくなって、せっかくの基礎練が生かせない、 もっと極端な例だと基礎練と違う吹き方をすることもよくあると思います。(自分がそうでしたからw) 理由の代表的なものはこんな感じではないでしょうか。 ・基礎練のメニューがワンパターンで楽しくない。メニューが部分的で、かつ固定化されているから。 ・合奏との結びつきを理解するのは音楽的知識も必要で、個別に進めるのは難しいから。 (ここは、有識者の先生が必要なメニューを都度与えられるような環境があれば問題ないのですが。。)

なので、無理に関連させるよりも、別々に練習してはどうでしょうか。

要するに ・楽器を操れるようになるための基礎練習の時間 ・より操れれるようになった楽器演奏の力試しをする合奏の時間(基礎合奏もこのフェーズ) 両方、別々に、しっかりと確保するんです。

こんな感じで。 <個人練> ・一人一人が自分の楽器用の教本を持つ。 ・それぞれが毎日の基礎練の時間に一つでも基礎練メニューをこなす。 <パート・セクション練> ・一人一人が合奏で使う教本を持つ。 ・パートごとに毎日の基礎練の時間に一つでも多く基礎練メニューができるようにする。 <全体> ・合奏で使う教本のメニューを一つでも多くこなしていく。

以上の時間を毎日時間を決めて確保した上で、残りを合奏に充てる。

このほうが、 ・一人一人が自分の楽器をソツなく演奏可能な方向に近づいてゆく。 ・そのクオリティで合奏ができる。 と、段階ごとの期待、効果が明確で、どちらも練習しようとしてもらえるのではないでしょうか。

繰り返しですが、毎日やることが大事=固定メニューを作ろう、ではないです。 最終的には全ての基礎メニューを攻略するつもりで練習すると言うことです。

その結果、合奏の質が上がれば喜ばしいですよね^^