年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

楽器を鳴らす!響かせる!・・・・?

もっと楽器を鳴らして!響かせて!・・・・??

この指示を一度もされたことのない人に出会って見たいものです笑

では、楽器を鳴らす、響かせる、ってのは、

1.楽器を使って自分が出したい音を出す 2.楽器が持つ1番響く状態を引き出してあげる

どっちだと考えますか?(・ω・)ノ あるいはどっちも?

子供達にちゃんと伝わっているのでしょうか。 今でもよくこの指示が飛び交うのを聞くと、少し心配になります。

なぜかと言うことを書く前に、自分なりに整理した意見を書きます。

1.楽器を使って自分が出したい音を出す、とは言っても。。

どんな音を出したいかって言うイメージを具体的に持つことはもちろん重要なのですが、 (既投稿「何が「正しいか」「正しくないか」ではなく・・・・」の”掘り下げてみると・・・”参照) では、イメージが出来たところで、楽器も、吹き手も違うのに同じようになると言えるでしょうか。

音楽演奏はパートナー(今回の場合は楽器)あってのこと。 相手の都合も尊重しなければ良い関係にはなれません。(なんの話?w)

2.楽器が持つ一番響く状態を引き出してあげる

あえて逆順にしましたが、結局、これも大事だと自分は考えます。 実は、「一番いい響きを得る」と言うことにこだわると、面白いものです。 うまく響くポイントを見つけると、 ・ビール瓶全体をビビらせることができる ・黒板のある面をひっかくと黒板全体が振動する ・サランラップの芯ですら(紙なのに)全体がビビビと響くことがある

話を戻しますw

つまり、究極の結論は、 ・自分のイメージをしっかり持つこと ・自分のイメージ通りに響く楽器を使用すること

ってことになります。

出来ますか?学校で。

・自分のイメージ通りに響く楽器を使用すること

これ、出来ますか?学校で。 子供達に与えられた楽器を取っ替え引っ替え、または新規購入。そんなことできる学校はなかなかないかと。 なので、鳴らして!とか響かせて!とか曖昧な指示をし続けたら、子供達ギブアップしてしまうかも。。

鳴らして!とか響かせて!とか曖昧な指示をしない。言い方を変える。

オレ流ですが、自分は最近こうしています。

「みんな、もっと響かせられるような気がするけど、楽器がすごく良く鳴ってくれた経験したことない?」 「その楽器が一番鳴る瞬間を見つけてあげて、その声に合わせたイメージを作って行ってはどうだろう。」

あ、経験上、いきなり合奏でいうと混乱します。個人差があるので笑 パート練習とか、個人練習の場面のがいいです。

それに慣れてきた現場であれば、合奏で言っても一人一人が自分ごととて受け取れるので大丈夫。 →ここを目指したい。^^

なので自分のところでは、個人チェックの場にこのテーマを話す子もちょいちょいいます。

イメージを持つことも、楽器を鳴らすことも大事。 でも、現場でできることは限られてるかもしれない。 だからこそ、出来ることの中で工夫する。

そして多分、そう言う経験を積んだ子の方が、強くなれる。

そう思う次第です。

ちなみに自分は大学時代にお金がない中で10万貯金し、親に10万出してもらい、 定価60万くらいのを中古で20万で買い、今でもそれが相棒です。トップ写真のやつです。 自分のところに来て25年、前の使用者の期間も入れると30年超えるそうです。 響きを引き出すのに苦労しましたよw