年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

私。。。才能ないんです。。。。。。おめでとう!!!

・・・・これだけ書くと頭おかしい人に思われますよね。笑 記事、進めますね。

現場でよくある場面

生徒「私。。。才能ないんです」 教える側「そんなことはないよ。頑張ってみようよ」とか、「努力不足を才能のせいにするな」とか。

そんなこと言ったって、ねえ。。。

こう言うことを言うとか、思っている段階で生徒がどんな心境かといえば、 1:何をやっても満足いかなくて、何をして良いかわからない 2:とても上手な人がいて、とても追いつける気がしない

この辺りのことを感じている時なんだと思うんです。 精神的に悩んでいる子に、精神論を語っても本人からすれば、「そんなことわかってる」じゃないかと。

実はこの段階で、その子に足りない技術を具体的に説明するのも一つの手段とは思いますが、 少し飛躍をしていて、場合によっては伝わらないと思います。なぜなら、先ほどの心境に挙げたように、 才能という言葉が自分の届かないところにあるように思っている場合があるからです。この段階では。

なので、自分はこのようにやり取りします。

別の認識に替えてあげる

先ほど挙げた生徒の心境を再掲します。 1:何をやっても満足いかなくて、何をして良いかわからない 2:とても上手な人がいて、とても追いつける気がしない

実は1と2はプロセス上繋がっていて、1の心境の子の場合は、1→2につなげる 段階が一つ増えるだけです。

どのような会話をするか

生徒「私。。。才能ないんです」 私「どうしてそう思うの?」

(パターン1)の場合はここから 生徒「何をやっても満足いかなくて、何をして良いかわからないからです」 私「気を悪くしたら申し訳ないけどはっきり言うね。人の才能は、才能のない人には判断できないよ?今君が思っていることの中身はもっとシンプルで、"頑張っているのに満足できない悔しさ"じゃないかな」 生徒「じゃあどうすれば」 私「まずどうなりたいのか、目標を定めてみようか。どんなのでも良いよ?身近な誰か、かもしれないし、youtubeで見た誰か、でも良いし。もしかするといろいろ見ているうちに、こんな音が出せるようになりたい、ってイメージが湧くかもしれないよ?」

(パターン2)の場合はここから 生徒「〜さんのように吹けたら良いなと思うんですが、私には才能がないから無理です」 私「気を悪くしたら申し訳ないけどはっきり言うね。人の才能は、才能のない人には判断できないよ?今君が思っていることの中身はもっとシンプルで、"頑張っているのに満足できない悔しさ"じゃないかな」※便宜上ここだけ重複してます。

"才能がないからできない"を、"頑張っているのに満足できない悔しさ"に置き換えて見ました。その上で、パターン1の場合は目標を立てました。パターン2の場合は目標はある状態です。

「ということは、満足できないものが何かがわかれば、克服出来るかもしれないね」

目標があるのならシメたもの。あとは、 1:自分との違いを見つける 2:具体的にどう違うのかをさらに見つける 3:それを克服するにはどうしたら良いかを考える、探す、見つける、やってみる。 です。 ここ、根気よく付き合ってあげるとなお良いと思います。迷ったら、方向修正できるので。

おめでとう!!!

結局のところ、努力の質や量は個人差があれど、その子にとって、才能がないと思うところまではたどり着いたんです。 そこをきっかけに、成長するチャンスを見つけたんです。

だから、おめでとう!!!

な訳です笑

想い

今回の例は、自分に才能がないと話してくれたからこそ実現できた例ですが、それすら口にできない子もいると思います。 (大人もいるかな笑) もしこの投稿に出会ってくれて、それを見てもらうことで才能がない→別の認識に置き換えることが出来れば結果オーライ。 誰かの役に立てたら私もこの記事も本望です笑