年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

吹奏楽の、中学生デビューがいない!?

新歓シーズンがひと段落、というところでしょうか。 皆様お疲れ様でした。

今回お書きする内容は、あくまでも 年数だけは〜の身近で感じることに過ぎません。例外もあると思います。

ただ、多少なりとも危機感を感じましたので、 その点が共有できれば嬉しく思います。

新入生の、人数は十分でしたか?

多かったですか?少なかったですか? 希望入部者数に届かなかった学校もあるかと思います。

よく聞く理由としては ・小学校で、燃え尽きた ・新しいことをやってみたい ・元々母数が少ない ・他の流行りもの(部活)に流れた などなど。

燃え尽きについては、指導法に色々問題がありそうですが、 今日のテーマとは異なるので、別の機会に。

さらに言うと、中学校の場合、 出身小学校別の人数割合に変動が出る場合もあります。 「A小の方が生徒数が倍いるのに、入部したのがB小より少ない!?」

出身小学校単位で派閥争いが起きたりすることもあるみたいです。 が、それも、今日のテーマとは異なるので、別の機会に笑

一方で、希望より多く入った学校もあります。 これは、素直に喜びましょう。 色々内情もあるかと思いますが、人がいないより なんとか出来るだけマシかもしれません。

と言うわけで、結果の人数についてはなかなか読みにくいところだと思います。

ただそれよりも、気になっていることがあります。。。

中学生デビューの子は、いますか?

まだ未確定ですが、 自分のお手伝い先の学校外つくつかある中、 今のところ、一人もいません。

これは、ごく最近までなかった現象です。 ただし、減少傾向にあるなとは思っていました。

何が、そうさせるのでしょうかと言う仮説。

あくまで、仮説です。 関係者の方でご不快に思われましたら申し訳ありません。

(1)メディアによって伝わったものの影響

昨今、メディアによって伝わったものが少なからず影響していると思っています。

・強豪(この表現も好きではありませんが)の素晴らしい(と言われる)演奏 ・吹奏楽部はコンクール金賞を目指して取り組むもの ・厳しい練習内容 ・オーディションによる戦い ・楽しむといってもレベルが高すぎる内容

中学生になろうとしている子であれば、この位はなんとなくでも わかるかと思います。

そんな感じでインプットされた子は、

私は今更ついていけない。

と、感じてしまうと思います。

もちろん、こんなことは昔からあったとは思いますが、 吹奏楽部とコンクールを結びつけたときに、 非常にドラマチックに描きやすいことから、 現在は露出が増えてきて、そのようなイメージでより伝わりやすく なってしまっていないかと感じています。

(2)希望楽器になれない可能性

まず楽器が高い。

しかも、人気楽器ほど購入しやすい傾向があり、 (プレーヤーが多く、普及しているため) 希望が通ればラッキーですが、

希望楽器になれなかった子は、 高くて買えない楽器になるかもしれない。 そうすると、余計に不平感を 感じてしまってもおかしくありません。

コンクールよりまず音楽を楽しむ受け入れ態勢を

音楽の世界には、 ・いろいろな楽器があって、 ・役割があって、 ・どんな場面で生かされて、

というような興味を持たせる学習がまずあって、その結果、

・どの楽器を担当しても前向きに取り組めるようにしてゆく。 ・そして、お互いが理解しながら、合奏を作り上げて、お披露目した際に、評価される。 ・評価の内容を生かして、次回さらに良いものを作っていく。

このような流れがその学校にあること。 とても重要だと思います。

ご参考になれば幸いです。