年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

短く伝え、しっかり話す。

なぜそうなのか、が説明できますか?

「横断歩道は手を上げて渡りましょう!」 「なんで?」 こう聞かれて、一瞬、返答に詰まった大人の方、いらっしゃいませんか?(^^;

大人は、基本的には子供より知識が多いはずなんです。 当たり前ですよね。生きている年数が長いので。

ただ、知識って、 ・ある程度整理して、ラベルを貼って保存しているようなもの だと思っています。

そしてその中身。それが、 ・経験をある程度整理して、自分なりにまとめたもの であれば良いのですが、 ・大人からラベルしか聞いてない ものであるとちょっと困ってしまいます。。

たとえば ラベル:「横断歩道は手を上げて渡りましょう!」 中身:「大人からそう言われたから」

と、 ラベル:「横断歩道は手を上げて渡りましょう!」 中身:「自分を大きく見せて車から見やすくして事故を防ぐため」

大人になる程、前者のものが多くなっていたりしませんか?

子供はインプット上手、大人はアウトプット上手

さて、ものすごく前置きが長くなりましたが、指導のお手伝いをしていて思うのが、 子供は、本当に ・アンテナが高く、多く、感度が高い ということです。

例えば、「こんな風に吹いて」と伝えたい場合、 しっかり話すよりも、 お手本演奏を一度行ったほうが、あっという間に 理想通りに演奏出来てしまったりします笑

短く伝えられていますよね。 子供はインプット上手なんです。

インプット上手なら色々話すのはダメなの? それは、難しいと思います。 知識の蓄えがないので整理できないからです。 それを無理やり整理させようとしても、嫌ですよね?

でも、ここで終わってはいけない。 これだけだとラベルだけ渡して終わってしまう。

短く伝える ↓ 「なんで?」の気持ちにさせ、興味を持たせる ↓ しっかり話す

この流れ、大切だと思っています。

短く伝えて「なんで?」の気持ちにさせる

例えば、 先ほどのお手本演奏の例であれば、「おお!」と思わせられる模範的な演奏を いきなりしてしまう笑 何かコメントをする場合は、 「もっと極端に表現して」※ネガティブな言葉はアウトです。この時点で興味が止まるので。 と、一言。

多分この時点で、 条件反射で「はい!」の返事が元気よく返ってくるでしょう笑

ここで終わらない。ラベルしか渡せていないので。

返事の後には、「なんで?どうしてそんなことができるの?」と言った興味の気持ちが 残っているはず。

そこを逃さず、しっかり話す。

お手本吹きでも、コメントでも、大人は、「自分だったらこうする」が前段にあって その指示をしているはず。(横断歩道のような例だと困るわけです)

それを、このタイミングで話します。

例えば、 ・なぜ、そのように演奏して見たのか。どうやって演奏したのか。 こう言うことを伝えたかったため、こう言う操作をして見た。 ・なぜ極端に表現するのか。それは、見ている人全員に伝えるため。 など。

順番が大切なのかもしれませんね。 おそらく、このように段取りできた時には、子供達のペンの進みが違います。

その後

定着したな、と思ったら、もし同じことを言う場面があった場合、ラベルだけ発信すれば 十分だと思います。とにかくアンテナが高く、この場合は、なぜ、の部分も入っていますから、 1を聞けば10できる状態です。

短く伝え、しっかり話す。

そうやってインプットされた知識は、応用力につながります。 ・・・あとは放っておいても勝手に良くなっていくことも多いかもしれませんね笑