年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

休みの大切さ

さていよいよ12年目のお手伝い校の本番が近づいてきました。

直前まで先生と生徒が曲に向き合い、外部講師を交えながら、 時には音楽室で、体育館で、ホールで、環境も変えながら、 ここまで詰めに詰めてきました。 保護者の方も、毎日お弁当作りで大変かと。。

さてあと数日。

ここで、何が必要かというと。。。

「何もしないこと」

です。いやほんと。

詰める、詰める、詰める

誤解を恐れずに言えば、音楽コンクールも評価がつく競技の側面もありますから、 「少しでも多くの人に感動してもらう≒好評価を得る」 の心境で、当事者である先生と生徒は、ギリギリまで何かできないか 詰めています。少なからず漠然とした不安が付きまとうし、それと戦っています。

ここに、オフを入れましょうと提案するわけです。

突然ですが音楽の話...

音楽の世界には休符ってものがあり、それは休むことを意味するわけですが、 どちらかというと曲の中で発音する以外の表現手段として用いて、 曲のメリハリをつけることができる意味合いの方が重要かもしれません。

リズムを変化させたり 次に来る盛り上がりを期待させたり 休みのパートが減ってゆくことで曲の厚みを増していったり もちろん、曲中の負担を減らしたり

なので、「休符もうたいましょう」と指示する方も多いです。

本番で一番の盛り上がりを見せるために。

少し話を戻します。

先生と生徒は、詰めています。 つまり、常に発音し続けていないと落ち着かない状態です。

・・・お気づきかもしれませんが、曲中の休符が大切なように、 練習にも休みが大切です。

「生活のリズム」なんて言葉、巧妙だなと思います。

当事者からすると、不安な気持ちでいっぱいでしょうが、実は ・見えない負担(金管など特にそうですが口輪筋の疲労など)を解消する ・楽器を演奏しないことでこれまでに行ってきたことの振り返りに集中する ・演奏したいという気持ちを高めることで、集中力を取り戻す といった効果があります。

こちらの学校ではここまで連日、終日練習でしたが、ここから本番までは 半日練習になります。

半日分の休符を作るわけです。

本番が楽しみです!