年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

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【顧問向け】規制緩和 部活動の再開で気をつけたいこと。

ほんの少しだけ、未来の話をしたいと思います。

緊急事態宣言解除によって 部活動も再開が期待されます。

いよいよ!

でも。 まだワクチンが出回っていない 第二波の予感もあります。

インフルエンザとは一緒にできませんよね。 そういう根本的な問題が残されたまま、 再開するわけです。

こんな中で部活の再開は、大方針に沿いながらも 学校によって進み方に違いが出てくるでしょう。 それは、当事者たちの何かしらの 強いバイアス(想い)が働くからです。

そうすると、 いわゆる温度差が生じてきます。

温度差とは?

例えば

■誰かが行き過ぎてしまうパターン 顧問の想いが強いケース (ついていかないとメンバー外されるとか)

生徒の強い想いとこれまでの不満が爆発し保護者が止められないケース

保護者が生徒の不安をよそに何とかしてほしいと申し出るケース

など。

■逆に再開したくてもできないパターン 保護者に非難される

環境整備に多大な負担がかかる

生徒の不安がぬぐえず集まらない

などなど。

温度差は、個人差でもありまして。

生徒と保護者の人数は複数ですから、

再開したい、したくない。 多勢な方が、空気を作る。

ほかにも、 早く働きに行きたい保護者は まったくコロナと関係ない観点から 再開を望むかもしれない。

顧問の先生へ

なので、再開するには まずこの3点+大切な1点を、部活の再開条件として事前に位置付け、 皆で認識を合わせたうえで、進められてはいかがでしょうか。

共通ルールを敷くよりも、共通理解をしておくことが 大切だと感じます。

・自主的な欠席は容認すること(責めない) ・保護者の判断による欠席は子供と話し合って決めてもらうこと ・その結果生じる部員参加の不公平が将来の不利につながらないこと

大切な1点 ・コロナに感染したことを安心して報告できる空気にすること。 仲間のピンチは応援するもの。 その子のせいで部活が出来なくなるという見方は視野が狭い。

そして、丁寧に、段階的に、元に戻す。 何時までかけて戻すか。 例えば、 全員が検査できるようになるとか ワクチンの流通が始まるとか。 医療機関の負担が解消されるとか。

部活動だけ元に戻しても、世の中が元に戻っていない点を 念頭に置かないといけません。

前述の通り、まだコロナを克服できていないので。

とはいえ先生方。 ご負担とは思いますが、温度差が生じるこの頃、 これを機会に、公平に接するという意味を 再度考えてみませんか?

私は、こう思います。

公平とは、 全員に同じ条件を強いることではなく、 全員が一定の満足を得られるよう配慮が行き届くことかと。

つまり、先生が一人一人をちゃんと知り、見るということをしないと 成り立たないと思います。

言い方は悪いですが、

先生が圧力をかけて一つのルールに寄せようとするのは 一見、大変そうに見えて実は横着をしている状況です。

そして保護者の満足は、皆に同じルールを与えられることではなく。 自分の子が充実できることが前提です。主観的。

生徒にとっては、ひいきがないことです。 先生に好かれようとする子は足を引っ張られます。

いかがでしょうか。

コンクールが中止になったこと、 これはつらいことかもしれません。 ですが、 無茶をせず、その苦断の結果を十分に生かしていただきたいです。

ご参考になれば幸いです。