年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

反省し過ぎです!笑

とある学校にて。。。

朝練に向かうと、既に基礎合奏が始まっていた。

お?

聞こえてくるカデンツの練習。 明らかに前回訪問時よりしっかりとした、 良い響きの音が鳴っている。

ちょうどカデンツが終わる頃に、 練習場に到着。

いつものように、振り返り。

パートごとに感想が出たり、場合によっては パートを超えて、すり合わせに行ったり。

うん、良い傾向。もう一回演奏したらどうなるか 楽しみだね。

ところが内容をよく聞いていると・・・

昨日より良かったよ! だけど、 縦がそろってない 音程がカクカクしかじか などなど

おおお。。。 確かにいつも教えている通り、 まず良いところを見るように、話すように、それから 課題を確認する習慣。これはいい。

ここで違和感の正体が判明。

誰も、悔しがっていない。

もちろん、やる気がないという意味ではない。

言われることは情熱を持って聞くし、もっと良い音が出したいという 意欲は見える。

自分からみんなに質問。

これ演奏する時、何を考えて鳴らした?^^

帰ってくる答え。 音程を〜、出だしを〜、etc。。。

そうじゃないんだ^^

聴いてくれるお客さんがうわぁと感動してくれたり、 また聴きたいと思ってくれたり、 あの楽器かっこいい!自分も触ってみたいと思わせたり、

そんな音をイメージして、自分なりの音を発して欲しいな。

そうしないから、発音した後、まず反省。 また発音して、よくなっても、次また反省。

反省し過ぎです笑

それよりも、 イメージははっきりできていたんだけど、自分自身の音や、 ブレンドされたみんなの音が物足りなくて、悔しかった。 それはなぜだ? あ、そうか。なるほど。 〜が、 〜が、

こんな気持ちの土台の上で、反省なりを始めた方が、 実はとても良い方向に行きます。

言われることなんて、やりたいことなんて、いくらでもあります。 でも、一度に全てできるかと言えば難しい。

ただ、 イメージがあれば、そして具体的であればあるほど、 優先順位を決められます。

完成まであと一方という悔しい思いが、次へのモチベーションになります。

こんな場面もあります。

何度もできなくて、叱られたことが多い曲や場面では、 「何度言われてもできていない曲・音」 というイメージが勝ってしまって、失敗を繰り返す。

そしてまた反省へ。。。

反省し過ぎです笑

こういうことに囚われないためにも、 上記のようなポジティブなイメージをまず持つことがとっても大事。

一度一人一人のイメージづくりの時間をとって 言葉で共有して もう一度鳴らしてみると、あら不思議。

反省点が減ったというより、 明るい音になり、何か伝えたいことが見えてくるような、 そんなサウンドになりました。

まだ粗かったけど、こっちの方が全然好き。 そんなサウンドになりました。

よし!だいぶいい音だったよみんなー! それじゃ、振り返ってみようか^^

音程が・・・ 発音が・・・

うーん。。習慣づけには繰り返しが必要かな。。。笑