年数だけは立派な吹奏楽部お手伝いの話

地元中学吹奏楽部を10年以上お手伝いし何か残せればと思ったサイト

合奏の練習で一番大切にしていること

ズバリ、作戦タイムを取ることです。

合奏中、止めたところで毎回2〜3分取ります。 同じパートや、隣の子、先輩後輩と会話をしてもらいます。 いきなりは難しいでしょうから、 まずは、直前の合奏から気づいたことから、 ・良かったこと ・もっと良くなりそうなこと を話してもらいます。

慣れてきたら、会話の内容自体はお任せします。 同じく、 会話の範囲もセクションだったり他パートだったり、 任せていきます。

時間に余裕があるときは、 いくつかパートを指定して、 話した内容をみんなに発表してもらいます。

それから、次の合奏に入ります。

やっていることはこれだけですが、 回りくどいでしょう?笑

色々な効果を得られると思っています。

でもこれ、 色々な効果を得られると思っています。

・周りを聞く事を意識できる

聞かないと話せませんので。

・伝える力がつく

聞いて終わりではなく、会話をする必要があるので。

・周りの良いところに目を向けるようになる

悪いところを指摘するのなんて簡単です。 良いところは、一緒に練習している仲間の 前後の練習にも意識するから出来るようになります。

・コミュニケーションが好循環していく

基本、良くなったところを見つけあう関係になるので、 会話がしやすくなります。 もちろん、部活動にも参加しやすくなります。

・意欲が増してきます

もっと良くなりそうな事も伝え合うので、 試してみたくなってきます。

・生徒が自分たちでもある程度練習が回せるようになります

都度、行うことが明確に慣れば、あとは生徒でできる練習は 自分たちで出来ます。パートや個人の練習に切り替えたり。

・チェックポイントになります

制限時間を待たずに雑談が始まってしまう子達やパートもいます。 そもそも休みだったりすれば仕方ないですが、 わからない、まだやり方に慣れていない、意欲がない、 何かしら事情があると思うので、その後のパート練習を みてあげると良いかもしれません。

・先生のご負担を減らせます

全体にも注目したい。でもパートや個人に手が回らない。 特に顧問が一人しかいない学校などではありがちです。 生徒たちが自分たちから発信するようになれば、 細かい点については先生より楽器を操っている生徒たちの方が 対応できると思いますので、サポートで十分です笑 先ほど触れたように、チェックしたパートを中心に回るのもアリかと。

【(重要)普段の先生のスタンスが大切です】

生徒たちの意見を取り入れ、自身も一緒に作っていくと言う スタンスが非常に重要です。 生徒の声によって初めて気づいたことがあっても、 知ったかぶりをせず、一緒に発見を喜ぶくらいでいいと思います。 大人の強みは、情報収集力や判断力。 この辺りを 助けてあげてください。

ご参考になれば幸いです。